ロックンロール・トゥナイト


2005年7月28日(木)

7:00 「笹塚」出発

アクセル踏んでCDをガンガンに鳴らしながら出発。今年も関越道路北上。台風はうまく通過してくれた。言う事ない快晴。どんどん気分が盛り上がってくる。

11:00 「苗場プリンスホテル」前到着

今日は“FUJI ROCK FESTIVAL ‘05”の「前夜祭」だ。フェスティバル自体は明日29日(金)〜31日(日)までの3日間だが、なるべく沢山フジを楽しみたいので、この日から来るフジロッカー達は多く、開催を待ち切れないやつでいっぱいだ。

12:00 「駐車場」、「キャンプサイト」オープン

先ずはチケットとリストバンドを交換だ。今年は「3日間通し券」の人はリストバンドが同封されていたから自分で着ければ良いが、「キャンプサイト券」や、今年『中越地震』の風評被害の手助けにと復活した「1日券」はスタッフからリストバンドを着けてもらうことになる。「メインゲート」はまだオープンしてないので列に並んでいるのはほとんどキャンプの人達だ。ツアープランも色々あり、小さなペンションに泊まる安めのプランもあるが、やはり時間を気にせず楽しめるキャンプサイトがお勧めだ。リストバンドを交換してもらう時にスタッフのお兄さんが本当嬉しそうに「髪型格好良いですねえ。」と誉めてくれた。ちょっと嬉しく、ちょっと照れ臭い。


リストバンド1.“フジロック”リストバンド(オレンジ=3日間通し券、黒=キャンプサイト券)〔“フジロック”が終わってもしばらく外したくない。中には毎年分を外さず着けてる強者も…。〕




18:00 「メインゲート」オープン

19:00 「前夜祭」開始

この日だけは無料で誰でも入れるし、今年はチケットもかなり売れたので例年以上に混雑すると聞いていたが、それにしても凄い人数だ。本当に「前夜祭」か?地元の婦人会の人達の振りを真似し、恒例の「苗場音頭」を踊る。これが無茶苦茶盛り上がる。

20:00 毎年規模のでかくなる花火

花火が打ち上がるたびに大歓声。最後に夜空に大きなハートマークが打ち上がり、いよいよ“フジロック”の開幕だ。「レッドマーキー」で一番手のバンドの演奏が始まる…。

さて今回俺が観たアーティスト〔洋=英語、和=日本語表記〕は“BANDA BASSOTTI”、“Eddi Reader”、“ポカスカジャン”、“マスター・ロウ”、 “SKA CUBANO”、“Cake”、“ザ・ハイロウズ”、“ザ・キングトーンズ”、“Coldplay”、“The Pogues”、“Foo Fighters”、“忌野清志郎& NICE MIDDLE with NEW BLUE DAY HORNS”、“サンボマスター”、“ライトニング・ブルース・ギター・セッションズ”、 “Beck”、“Ryan Adams & The Cardinals”、“永井隆&ザ・ブルース・パワー”、“あふりらんぼ”、“しゅうちょう(大道芸人)”、“ウエスト・ロード・ブルース・バンド”、“ソウル・フラワー・ユニオン”、“Kid Carpet(大道芸人?ミュージシャン?)”、“The Beach Boys”、“Moby”、“New Order”、“Jean Monti(高さ42mのポールの上での曲芸!!)”、“東京キャ☆バニー with JVC FORCE TYO(セクシーダンス!)”、“POW DJ チーム”惜しくも観れなかったのが“THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONS”、“Los Lobos”などなど……。しかし各々のライブレポートを書くと大変なことになるので、それはまた別の機会に…。


タイムテーブル2.“フジロック”タイムテーブル〔リストバンド交換と一緒にこれをくれる。ワクワクするし、記念になるし…。〕




今年は前夜祭からの4日間で約12万5,000人という記録を更新したが、毎年毎年ステージを広げたり、道を広げたり、トイレを増やしたり、ボードウォークを伸ばしたりの改善がされているし、初めての人も色々なステージに分散してくれたので、そこまで混雑が気にならなかった。雨もよく降ったけど2003年ほどの厳しさではない。


三種の神器3.“フジロック”雨天用三種の神器(上)折りたたみ椅子〔雨じゃなくても使えるが、ちょっと雨が降るとぬかるむ場所が多く、座る場所確保に…。〕、(中)長靴〔履くと履かないで大違い。〕、(下)雨カッパ〔山の天気は変わりやすいので持ってて当り前。100円のものじゃなく、ちょっと無理してでも良いやつを…。〕




ところで俺が“初めて“フジロック”に来たのは2001年のこと、“ニール・ヤング and クレイジーホース”が初来日で出演するというので、どうしても見たかった。行くまではチケット高いなと思っていたし、“ニール・ヤング”だけ観れればいいと思っていたので「1日券」にした。「3日券」で38000円、「1日券」で当初14800円(復活した今年は16000円)。どんな奴が行くのかと思った。親のスネをかじってる金持ちのガキか?トレンディなカタカナ業界の奴か?そんなことはなかった。皆、ちゃんと汗水流して働いている人だったし、お金の無い学生だったりだった。“フジロッカー達”は皆1年のこの時のためにあらゆる努力や工夫をして来ていた。とにかくどんな苦労をしてもここに集まりたいのだ。そして俺も同じように毎年行くようになり、出来るだけ長く楽しみたいと思う一人になった。

ここでちょっと日本人として自慢できること。“フジロック”は『世界で一番クリーンなフェスティバル』として外人アーティストにも人気が高く、アーティスト側から出演したがるというケースも多い。それは“NGO”やボランティアの人達の頑張りだけではない。何故かあの場にいると自然にゴミの分別や、そんなにいらつかず順番を待ったり、お互いに譲ったり、出来るのだ。優しい気持ちになれるのだ。一昨年のことだが洗面所でハミガキを忘れて困っていたら前に並んでいる人が分けてくれた。まるで長屋感覚だ。それから俺の仲間はオッチョコチョイな奴が多く、去年はマネージャーのKayojiが会場でリュックとデジカメを無くし、今年はロック評論家のヨシベエが携帯を無くしたことがあった。でもどちらも最終日が終わった朝には誰かが拾って、インフォメーションセンターに届けてくれていた。なんだか心底“ラブ&ピース”な気分になってくる。


フジロックスタイル4.“フジロック”スタイル(上)モック〔山の中といっても険しくはないのでサンダル感覚で履けて楽です。〕、(下)キャリーカート〔駐車場からちょっと距離があるのでキャンプの人は特に必需品。




ところでロックなもの、ロックじゃないもの、それは確実にあると思う。それはサウンドやリズムなどの表面的なことではないとも思う。でもそれが何であるか?じゃあロックとは一体何なのか?とかは、一人一人の中にそれぞれの思いや、それぞれの答えなどがあったりだ。楽しみ方も人それぞれだ。だけどあらゆるロックファンが同じ場所に集まって、とても良い笑顔でピースサインをしていると、それだけで本当に音楽で世界が変わるように思えてくる。体現出来なかった「中津川フォークジャンボリー」や「ウッドストック」に想いを馳せる。

そうだ。去年、出演した“麗蘭”の“仲井戸CHABO麗市”氏の『R&R Tonight』はまるでそんな俺達の気持ちを歌ってくれてるみたいに聴こえた。


The Palace Of Wonderの「浦邉力」
今夜ちょっといい気分さ だってR&Rがこんなに溢れている
預かってしまったままの重たい荷物 引き受けられそうなそんな気がしてくる
まるで14〜15の頃の様な気分さ 初めてエレキ・ギター手に入れたあの夏の様な…
(中略)
人の生き方なんて百万通り それ以上限りなくあるさ
だから世の中と自分を比べたりしなくてもいいのだろう
やめろよ! へらへら笑いながら誰かや何かを
そんなに 傷つけたりするのは もう やめろよ…
(中略)
今夜ちょっといい気分さ だってR&Rがこんなに溢れている
預かってゆく僕等の重たい未来を 未来を 引き受けられそうな そんな気もしてくる…
今夜最高の気分さ だってR&Rが こんなにここに溢れてる
R&R Tonight…… ……
(『R&R Tonight』 作・仲井戸CHABO麗市)


来年の夏もまた“フジロック”で……。来年は10周年だそうで……。


The Palace Of Wonderの「浦邉力」もう一枚
上の2枚の写真はたまたまFUJI ROCK EXPRESS 05≠ノ載っていたものです。


この文章は渋谷アピア発行のacoustic magajine「あたふた」2005.9月 Vol.102号に掲載されたものです。

俺 Vs 俺
サプライズ・サプライズ
I am ロック製造機(^o^)V!
ロックが世界を変える日は昨日より近づいてる気がする(映画「GLASTONBURY」)
「フジロックにお帰り!」「ただいま!」(10周年“フジロック・フェスティバル’06”レポート)
“ハチコー”前で待ち合わせなんて何年ぶりだろう?