夜桜

何かに急かされて訳も分からずに
足りないものを埋めたいと買い込むのはガラクタばかり
今じゃ寝返りも打てやしない散らかった寝床に帰る時
上り坂の大きなカーブで綺麗な火のように
青白い月の明かりの下で夜桜が光っていた

寒い嵐の中で何一つ纏わずに
じっと時を数え静かに命を燃やしてる
もう何十年もここで揺るがない根を張って
上り坂の大きなカーブで綺麗な火のように
儚い街の中で確かに生きている
青白い月の明かりの下で夜桜が光っていた