夜行列車

ガソリンスタンドの黄色いネオン
通り過ぎてくタクシーのランプ
午前3時の国道
明かりの消えないコンビニエンスストア
ゴミ箱を漁る野良猫
下ろされたビルのシャッター
ガス管工事のオヤジとダンボールに寝ている浮浪者…

子どもの頃この街は俺たちの遊園地だったね
五段変則ギアの自転車で爆撃機のように走っていた…
今 おまえへをタンデムシートに載せて走っている
俺たちはまだ遊び足りず帰る時間を忘れている…

静まり返った雑居ビル
信号の赤い点滅
重ねられた放置自転車
破れた看板のポスター
踏みつけられた新聞の記事
交差点の白い線…

人を傷つけて俺たちの腕はもうかなり汚れているが
夢は必ず叶い
愛は本当にあると信じている
おまえのために出来ることをこの右腕で捜している
オートバイに受ける風でこの世の中の無意味なものを吹き飛ばそう

働いて稼いでどこの部屋にも荷物が溢れている
でも満たされない心を持て余し夜を彷徨っている
宗教の教えや占いじゃ2人の行き先は分からない
俺たちだけの道を捜し当てよう

高層ビルの下の暗闇
その奥に隠されている扉
俺たちはまだ若く
夜の間中それを捜すことが出来るさ

月明かりに照らされて
おまえの髪は青く染まっている
本当におまえの吐いた息を吸い込みたい…

心臓の鼓動が通り中を響き渡り血液は燃えたぎっている
おまえと一つのエネルギーの塊になり闇の中を突き抜けていく
道路清掃車が全てを片付けて表通りにはもう何も落ちていない
血液の流れの夜行列車で今夜おまえを抱きしめたい…