地下鉄(改訂版)
銀色の地下鉄がやってくる
背骨がきしむような音を立てて
俺の目の前で充満した体臭が飛び出す
親父の頭が邪魔で吊革が握れない
停車のたびに足元に神経集中
OLがこけて眼鏡の男が睨む
窓ガラスに映る自分の顔の鼻を削ぎ落としてしまいたい
古いアルバムは焼いて過去を消してしまいたい
キキキキキ キキキキ きっと また天国以外を走ってる
俺は女と別れてしまい
もう愛なんか信じちゃいない
思いやりのない台詞はもう聴きたくない
今の今だけで俺は手一杯
頭の中に消さない顔がある
空っぽな笑いがやけに癇に障る
キキキキキ キキキキ きっと また天国以外を走ってる
銀色の地下鉄がやってくる
時々車輪が火花を立ててる
地球の底へと落ちていく
また天国以外を走ってる