11月
匂ってる 夕べの雨が 11月 真っ青な空
水たまりに打ち上げられた 銀杏の難破船
どこにも行けなかった旅人みたいだ
こんな気分のままじゃ
北風よ 僕を乗っけて
うたた寝の午後を蹴って
名前のないところまで 枯葉みたいに
空っぽで薄っぺら 淋しがり屋ばっかり
展覧会 その前に風化した落書き
何にもしなかった革命家みたいだ
こんなはずじゃないはず
北風よ 僕を乗っけて
馴れ合いの春も追い越せ
名前のないところまで 綿毛みたいに