ニュータウンの隣で

ニュータウンの大事故が深夜のテレビから流れている
必死の救助もむなしくひどくなっていくばかりだ
LAからネパールまでニュースはすぐに届くけれど
目の前で崩れていくものに祈りも届きはしない
「世界はもう終わりだ」と野次馬が騒いでいるけれど
それを恐れているのか?
そう願っているのか?

一昨日は少年が自分の命を消し去った
誰も何も知らないから助けることは出来なかったと
部屋の外も内側も危険が溢れているよ
君一人守り通す約束もすぐに砕かれる
息することも死体までもが今じゃおもちゃにされちまう
それが悪い病気なのか?
それともその治療なのか?

教えてくれ
乾いた風よ
自分さえももはや信じられないほどに手遅れだとでも言うのか?

痛みも怒りもすり返られていつの間にか消されてしまう
ここでは奇跡は起きはしないけど
物語が終わるまでにまだ時間はあるはず…

ニュータウンの炎は弱まることなく燃えている
人の力など無力と言わんばかりに激しく…
頼りない腕で君を強く抱きしめた
血に染まった空がブラウン管を埋めつくす…