休憩所(改訂版)

休憩所の窓から港が見える
鉛の雲が気を滅入らせる
21時まであと5時間半…
灰皿に退屈が積もっていく
埠頭の倉庫で彼女に出会った
フォークリフトに乗っていた
大した恵みの無い俺にちょっとだけしゃがれた声で…
彼女は言う「がっかりして くたびれても 生きているのなら…」

彼女には4つの娘がいる
写真を取り出した
「大きな世界をいつか見せたい…夕日の沈む広い地平線なんか…」
「大事だと思えるものが変わってきた…」と
「それもまた変わるかもしれないけれど…」
「男とはうまく行かなかったけれど…まだまだそうはよくならないけれど…」
彼女は言う「がっかりして くたびれても 生きているのなら…」

悲しすぎる事件が世間を賑わす
冴えないことばかりが肩に降りかかる
生きてるだけで精一杯だなんて嘯く俺を見抜くように
彼女は言う「がっかりして くたびれても 生きているのなら…」
「夢も見れないなんて…」と