コンテナ

虹の橋≠ニ名づけられたあの橋の向こう
そびえるクレーンが鳴き止むことはない…

俺は港で働いてる
建築資材を海を渡るコンテナに毎日積み込んでいる
朝は早く 荷は重いけど
この雲行きの悪さじゃ選んでいられる余裕なんかないさ

流した汗は夢や希望に変わるのか?
傷だらけのコンテナがまるで棺桶のように笑う

タバコを消し メットをかぶり 埃の舞うコンテナへ…
太陽の光の一筋さえ入り込まない闇で
フォークリフトが傾きながら鼻先をすり抜ける
ここでのニュースは新聞にも載りはしない
仕事を終え 列に並んで 受け取る日当の
吹けば飛ぶ 金の重さが 命の値段なのか?

流した汗は夢や希望に変わるのか?
傷だらけのコンテナがまるで棺桶のように笑う

他人のためになることを親父はしたいと言うけど
自分の残りの命も守るのは楽じゃない
降り出した雨の音が機関銃みたいに行き止まりのコンテナに叩きつけてきた…

「もう止めて欲しい」と必死で叫ぶ声を戦車と行進が掻き消す国の川で
昔 写真で見た大きなダムが塞き止めているのは水だけなのか?

優しく笑う男たちの人の良さが報われる場所さえくれないのか?

流した汗は夢や希望に変わるのか?
傷だらけのコンテナがまるで棺桶のように笑う…