雨音

街角じゃ子供たちが希望も誇りも捨てて
身も心も売りさばき一時の晴れ間を買ってる
「昔は良かったな」とおまえがつぶやく
世の中はひどくなり俺たちは歳をとった
考えないほど働かされて落ち着く場所を捜す夜
雨粒が打ち付ける音が少しづつ…少しづつ…響いている

車は水をはね飛ばし知らん顔で通り過ぎる
今では困っていても誰も傘を貸しちゃくれない
「救いようもねえ」とおまえが吐き出す
「頭の中で笑う醜い顔も追い出せない」と…
表通りで恥をさらしてそれでもまだ消えたくない朝
雨粒が打ち付ける音が少しづつ…少しづつ…響いている

ズボンの裾がまとわりついて思い通りに歩けはしない
誰もがそう思い助けが欲しいなら…

このうっとうしい雨を恵みの雨に変えることが出来ないか?
壊れそうもない岩を打ち砕く雫のように…
同じ空から降って違う地下を通り
何年も時をかけて一つの場所に集まる
人の心もいつの日か…
それまでは辛い午後だけど
雨粒が打ち付ける音が少しづつ…少しづつ…響いている